何様ごはん日記

ごはんに対する執着とその日常

夏の始まりとかき氷

タコライスの余韻を引きずって買い物を終えた私は冷たいものを求めていた。

露店の美味しそうなソフトクリームが食べたかったが

あと10分待ってください

と言われ、また戻って来ますと言って戻ることはしなかった。

食べ損ねたソフトクリームに執着するのはなんか恥ずかしかったし、濃厚なソフトクリームを食べ損ねた私の目にかき氷という文字が飛び込んで来たから。

去年の夏は、ふわふわのかき氷を食べることなく秋を迎えた。去年の後悔といえばそれか、貯金をもうちょっとしとけばの2つだ。

 

この時期からやっているかき氷は駅の近くの老舗の和菓子屋の二階で食べることができた。

柚子琥珀氷を注文した。

抹茶のかき氷には何故粒あんをつけるのかが私にはわからない。こしあんじゃダメなのか。こしあんの方が手間はかかるけど皮の煩わしさがなくていいと思うんだけどな。

 

ふわふわのかき氷って食べ応えがないんだと思った。全く食べている気がしない。琥珀糖が混ざってなければ食感がない。口の中に入れてしまえば消えてしまう。これじゃ雪の方がまだ実態があると思う。

食べても食べても頭が痛くなることはなかった。夏祭りの夜店のかき氷と同じ名前でいいのかこれは。

柚子シロップはとても濃かった。かき氷が氷の姿をしなくなって、ガラスの器が薄められた柚子シロップになってもまだ、ここに炭酸水を入れたら美味しい柚子スカッシュになるなと思えるほど。

 

実態がないと思わせるほどふわふわなかき氷は溶けるのが早かった。

それはお冷と一緒にきたおしぼりが熱々だったせいなのか、外が26度の夏日だったせいなのか、ただ単にふわふわのかき氷は溶けやすいからなのかは、わからない。

 

シロップはもう少し少なくてもいいなぁ、それがもうちょっと氷多めで。80点。

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