無意識のロコモコ
スタバの定員さんってどうしてあんなにコミュ力あるのかなと思いながら新作を購入し、蓋はいらないです〜!などと調子にのってお気に入りのTシャツをチョコソースによって汚し、ユニクロでTシャツを新調してから約1時間半後、お昼ご飯を食べる場所に選んだのは京都駅の下。
観光客に混じって目立つのは中学生くらいの5、6人組の集団があちらこちら。
小学生の頃と高校の修学旅行の記憶は薄ぼんやりとあれど、中学の頃の記憶があまりないのは新型インフルエンザが流行っていてずっとマスクをさせられていたからということにしとく。
その頃から何も変わっていない自信はあるが、好きなものはたくさん増えた。スターダストプロモーション所属のアイドルグループ私立恵比寿中学もその1つ。なんで突然そんな話になるのかといえば、彼女たちが今ハワイにいるからである。
…と、書き綴りもう直ぐ一年が経とうとしています。笑
このとき買ったスタバの新作は思い出せないけど、このとき買ったTシャツはお気に入りになり、昨年の猛暑を一緒に乗り越えました。
あれから、すぐお仕事が決まりニートを脱却し
ご飯を食べに外へ出ることもそんなになくなり
何様ごはん日記が更新されなくなりましたが
もうすぐ春なので、色々気ままに綴っていこうと思います。
さて、話は戻ってハワイへ。
ハワイといえば、
アメリカ、新婚旅行の定番、パンケーキ、アサイーボウル、そしてロコモコ。
ロコモコってわかります?ご飯の上にハンバーグと目玉焼きと何かしらのソースかかってたらロコモコと認識してオッケーです。
初めてロコモコを食べたのは、小学生の時分に行ったディズニーランドだと記憶してます。
2度目の機会は結構すぐで、前日の夕飯のハンバーグを、母が「ロコモコにしよ!」と土曜日のお昼に食べました。
食の記憶って結構覚えているんだなぁ、、笑
そしてこの日、私が京都駅で食べたロコモコがこちら。
ツヤツヤの黄身が素敵でしょ。
美味しかったのは、美味しかったのですが(たしか)私の好きな味じゃなかったな、と感じたような気がしてます、たしか。なんせ、5月の記憶なのでたしかではありません。
もっと前のことは覚えてるのにネ。
私、ハンバーグが好きなんですね。
それも結構幼い頃から。
おジャ魔女どれみのどれみちゃんが大好きだった頃は、彼女に憧れてステーキが食べたかったんですけど、
小学生の時分はステーキなんて、、、大人の食べ物でしょ、、、と思っていて、
ファミレスに行くといつもハンバーグ食べてました。あとコーンスープ。
ちなみにその頃よく行っていたのは武生のトマトアンドオニオンです。
まぁ、そこらへんは置いといて、、
なんだかんだで、外食するとハンバーグ選んじゃうんですよ。
デミグラスとかトマトとかおろしとか、
直前までグラタン〜とか言っときながら注文する時ハンバーグにするとかやりがちなんすよね。
バカなんです。
その女がね、カフェご飯とかで何を選ぶかって言ったら
そりゃ
ロコモコでしょ。
ハンバーグと目玉焼きとご飯。
お野菜も食べられちゃう。
それは〜〜〜〜優勝じゃない?
って事で、無意識にロコモコ食べちゃうよって話。
今思い出したけど、このご飯屋さん入る時
お店の前のディスプレイで
あ、ガパオライスあんじゃん。これ食べよ。
って思いながら、ロコモコ頼んでるから。
だから無意識なんだろうネ。
最近は無意識にハンバーグ選ぶ事少なくなってきた私です。
朝ごはんはコロッケ
実家から5分歩かないところにお豆腐やさんがあるのね、その豆腐屋のジジイとこないだ辞めた会社の面接に行く時にぶつかって事故ったってのはまぁ今度飲みながらでもお話ししますわ。
福井ってね、油揚げが美味しいんですよ。一片が15センチあるかないかの正方形で高さが5センチくらいの分厚い油揚げね。世間でいう厚揚げね。その揚げたてのでっかい油揚げを大根おろしと醤油またはポン酢で食べるのがジュワジュワで美味しいので福井に来た時には是非〜!
ってのはおいといて、まあその地元の豆腐屋の油揚げとかお豆腐とか食卓に並ぶんすよ。
でもね、そこのお豆腐やさん一番美味しいのはコロッケなの。朝6時ごろに買いに行ってやっと買えるの。ちょっと遅れると今日もうないわぁってなっちゃうくらいにはみんな好きなのね。
まぁわたしも大好きで、小さい頃から食べてるのよね。朝6時だから朝ごはんがコロッケなの。ヘビーでしょ。けどね、食べれちゃうんだよなぁ。
衣は薄くてね、パン粉も軽くて、ジャガイモの密度が尋常じゃなくって、甘いんだけどこしょうがきいてて、ご飯にもパンにも合うの。すっごい美味しいの。
実家に帰ったら食べるものとか食べたいものってみんな決まってるでしょ?わたしはね、秋吉と8番とそのお豆腐やさん、清水のコロッケ。秋吉はまぁちょっと長めに帰るとかじゃないと食べないけど、けど8らーと清水のコロッケはほぼ食べてた。地元の味って安心するのよね。小さいからから食べてるし、これからも食べれると思ってたのよ。
先日、母とラインしててね、今週末帰りますみたいなかんじで、久しぶりに清水のコロッケ食べたいな〜なんて言ったら、
もう清水のコロッケないよ
って返事来るんですよね。大パニック。おばさんもう作るのやめちゃったって、嫁にレシピ伝えてないって。もう食べれないよって。
それから2日ほどたちましたが、ショックから立ち直れてません。結構これ大事件なんだけど、なんで教えてくれなかったかな〜とかなんで作るのやめちゃったかな〜とか、どうして嫁姑仲良くしてないかな〜とか色々考えるの。けど何考えたって清水のコロッケはもう食べれないのよね。
生まれて23年もうすぐ24年になるけど、清水のコロッケより美味しいコロッケは食べたことない、それが大げさなのはわかってるんだけどけど昔から慣れ親しんだものが一番美味しいじゃない?わたしはコロッケを清水のコロッケで知ったから、これ以上のコロッケはないわけ。
コロッケのゲシュタルト崩壊がすごいからそろそろおしまいにするけど、昔からあるものがなくなるってのは本当に悲しいわ。私はそれがコロッケだっただけで、駄菓子の梅ジャムだってそうでしょ。梅ジャムは食べたことないけど。
地元から出てる時点で私にとやかく言う資格もないんだろうけどね〜けど大げさな話ではないでしょ。きっと誰にでもあるはずよ、うん。
これからの私は清水のコロッケの再現に全力を尽くします。これからの人生、あの味がないなんて耐えられない。
私のコロッケが誰かの何かになりませんように。
夏の始まりとかき氷
タコライスの余韻を引きずって買い物を終えた私は冷たいものを求めていた。
露店の美味しそうなソフトクリームが食べたかったが
あと10分待ってください
と言われ、また戻って来ますと言って戻ることはしなかった。
食べ損ねたソフトクリームに執着するのはなんか恥ずかしかったし、濃厚なソフトクリームを食べ損ねた私の目にかき氷という文字が飛び込んで来たから。
去年の夏は、ふわふわのかき氷を食べることなく秋を迎えた。去年の後悔といえばそれか、貯金をもうちょっとしとけばの2つだ。
この時期からやっているかき氷は駅の近くの老舗の和菓子屋の二階で食べることができた。
柚子琥珀氷を注文した。
抹茶のかき氷には何故粒あんをつけるのかが私にはわからない。こしあんじゃダメなのか。こしあんの方が手間はかかるけど皮の煩わしさがなくていいと思うんだけどな。
ふわふわのかき氷って食べ応えがないんだと思った。全く食べている気がしない。琥珀糖が混ざってなければ食感がない。口の中に入れてしまえば消えてしまう。これじゃ雪の方がまだ実態があると思う。
食べても食べても頭が痛くなることはなかった。夏祭りの夜店のかき氷と同じ名前でいいのかこれは。
柚子シロップはとても濃かった。かき氷が氷の姿をしなくなって、ガラスの器が薄められた柚子シロップになってもまだ、ここに炭酸水を入れたら美味しい柚子スカッシュになるなと思えるほど。
実態がないと思わせるほどふわふわなかき氷は溶けるのが早かった。
それはお冷と一緒にきたおしぼりが熱々だったせいなのか、外が26度の夏日だったせいなのか、ただ単にふわふわのかき氷は溶けやすいからなのかは、わからない。
シロップはもう少し少なくてもいいなぁ、それがもうちょっと氷多めで。80点。
路地裏のタコライス
5月中旬、26度の夏日。
オムライスが食べたかった、調べた店は夜しかオムライスを出していないらしい。
以前行ったことのある店へ足を運んだ。3件とも今日の日替わりはチキン南蛮だった。
暑い、辛くてさっぱりしたものが食べたい。
一番最初に足を止めた、最近できたであろう店に戻った。
その店に足を止めたにもかかわらず入らなかったのには理由がある。
まず店内が暗かったし、店員が見当たらなかったし、きわめつけは入り口に毛布が干してあったから。
1人なんですが、と入店すると
ご注文はレジでお願いします。お好きな席へどうぞ
とメニューが挟まれたバインダーを渡された。ランチメニューは5枚目に記載されていた。タコライスか日替わりカレーの2つだった。
日替わりカレーが何かわからないのでタコライスにした。カレーとタコライスのまずい店は出会ったことがないので美味しくないことはないだろう。
タコライスを待つ間、色んなことを考えた。
優しくない店だなと思った。
お冷や荷物を入れるカゴ、コーヒーのガムシロップ等がセルフサービスなのを教えてくれないし、外国人観光客の多い京都において英語表記のないメニューや外税表記は不親切だ。お手洗いの場所もわからないし、何より店の雰囲気が夜に寄りすぎている。
もし今が夜の帳が下りる頃であったらすごくムーディーな店だっただろう。淡いオレンジの間接照明が所々にあり、コンクリートの打ちっぱなしの壁には、駆け出しのアーティストの作品が飾ってある。
おそらく夜も営業しているんだろうな、ということはレジ横に並べられていたみたこともないビールの空き瓶と、ランチメニューよりも多いアルコールのラインナップで想像がついていた。
けれどこの店は、バーがランチ営業しているという割に酒の雰囲気は薄く、やけに本格的なコーヒーマシーンが我が物顔でキッチンに鎮座していた。
けれどどの層をターゲットにしたいのかの主張ははっきりしていた。レジ横に設置された壁掛けの大きなモニターには海外の自転車レースの映像が流れていたし、入り口の毛布がかけられていたのは自転車止めだと後から気づいた。
タコライスを待つ間2組の客が来た。外国人カップルと2人組の女の子だった。
2組ともセルフサービスに気づくのには時間がかかっていたし、女の子たちに限っては私のタコライスのせいで先払いシステムすら分からずしばらく座っていた。
女の子たちを惑わす原因になった私のタコライスは店の雰囲気に似合わずとてもボリュームのあるものだった。
タコミートは刻んだ牛肉と粗みじん切りの玉ねぎでとてもスパイスが効いていたし、ごはんは十六穀米で食べ応えもあった。蒸気の水滴でべしょべしょになったごはんが混じってたのはこの際目を瞑ることにする。
タコライスはとても美味しかった。初めて口にしたおそらくパクチーであろう香草も嫌ではなかったし、見た目のボリュームの割にご飯は少なめで苦労することはなかった。美味しい、美味しいが故にもったいない。
ドリンクとデザートがセットになっているのがデフォルトのようで、今日のデザートはチョコレートとナッツのケーキだった。
薄さの割にはずっしりしていて食べ応えがあった。重たいチョコレートケーキとさらっとしたアイスコーヒー。
けどやっぱり説明が少ない。チョコレートとナッツのケーキだと思っていたものは、チョコレートとナッツとバナナのケーキだった。チョコレートとナッツが好きでバナナが嫌いなうちの母だったら口にした瞬間怒っていたと思う。
コーヒーを飲み干し、店を出る前にキッチンに向かってごちそうさまでした、と声をかける。私の2つ隣に座った女の子たちの注文したであろうホットケーキが焼かれている様子が少し見えた。スキレット鍋のなかで膨らんでるそれを横目に店を出た。
もし後払いのお店ならショップカードを貰ってまた行こう、と思ったかもしれない。日替わりカレーや、ホットケーキも食べてみたいなと思わせるくらいにはタコライスもケーキも美味しかった。
ただ店員と店の雰囲気がどうもちらつく。
店の前にM字のようにおかれた2種類の立て看板は中側のメニューが見にくいし、何より掃除中かもしれないと思わせるような店内の暗さと、入り口のガラス張りを隠すように毛布が干してあったら客は入りづらい。
注文と支払いを済ませてから席についてもらうなら、レジ周りにビール瓶を並べるよりランチメニューを書いた小さい黒板でも掲げていた方が効果的だろう。
お好きな席にどうぞ、と言えるのならお冷等はセルフサービスでお願いします。とも言って欲しいし、荷物を入れるカゴは隅の方においてあるだけなら意味をなさない。
お客様に干渉いたしません、察してください。という雰囲気の割にはヒントが少なすぎるし、それはもう接客の放棄でしかない。
何も情報がないというのはクールでかっこいいのかもしれない、けれどそれが成り立つのは形の残らない言葉での誘導が必要では?
立地も悪くなく、料理も美味しい。だから故にもったいない。60点。